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Lia Kimura個展
具象と抽象のあいだを往還する絵画は、可視性と消失、存在と不在の境界を揺らがせながら、⼈ 間存在の曖昧さや揺らぎを浮かび上がらせる。

せんば心斎橋筋商店街はよく通る道だ。
いつものように人混みをかき分けて歩くと、見知らぬ光景に引き込まれた。
現代アートギャラリーのi GALLERY OSAKA (アイ ギャラリー オオサカ )ではLia kimuraの個展が開催されていた。コンクリートを基調とした空間は歴史ある商店街に存在する異空間のようで、その空間の広さも相まりLia Kimuraの作品をより際立たせていた。
以下、ギャラリーによるLia Kimuraの紹介。
Lia Kimuraの絵画において印象的なのは、人物を描くことそのものよりも、像が不安定化していく過程に強い重心が置かれている点にあります。画面には確かに“誰か”が存在しているにもかかわらず、その存在は徐々に判別不能になり、輪郭、表情、身体性はゆっくりと揺らいでいきます。そこには、単なる抽象化や視覚的効果ではなく、現代における人間存在そのものの不確かさが投影されています。
Lia Kimuraは、日本とポーランドという複数の文化背景の狭間で育ちながら、一つの場所、一つの属性、一つの定義へと還元されない感覚を、絵画という極めて身体的なメディアを通して提示してきました。
彼女の作品では、イメージは完成へ向かうのではなく、むしろ崩れ、擦れ、留まりきれずに変化し続けます。
しかしその不安定さは、欠落としてではなく、見る者の記憶や感覚を引き込む“余白”として機能しています。
タイトルである「Remnants」は、何かが失われた後に残る断片を意味します。
本展では、像が消失へ向かうその途中に生まれる、説明しきることのできない存在の気配に焦点を当てます。
参考:https://www.igallery-osaka.com/liakimura-i-gallery-osaka